白井歯科医院

TEL 042-373-1210

休診日:木曜日、日曜日、祝祭日 お問い合わせお問い合わせ

白井歯科医院

TEL 042-373-1210

休診日:木曜日、日曜日、祝祭日 お問い合わせお問い合わせ

お問合せ
白井歯科医院

お知らせ

2020-10-19新型コロナウイルスに関して

先日、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之教授による、コロナに関する医療従事者向け医科歯科医療安全講習会を聞いて来ました。内容は、以下の通りでした。 講師より: 昨今の新型コロナウイルスの大流行により、8月10日現在で、全世界で約2000万人の感染者と70万人を超える死者が出ている。新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスと同じく、遺伝子としてRNAを有するRNAウイルスである。主に呼吸器感染を起こし、一人当たり平均2~3人に感染をうつすという点はインフルエンザウイルスと似ているが、異なるのは、感染当初にあまり症状が出ないこと、そして感染が進むと一部の人たちでは感染が肺以外にも広がり症状が急激に悪化する「重症化」が見られること、さらにはその結果として医療崩壊をもたらす可能性があること、などである。新型コロナウイルスの臨床的特徴には、われわれのからだの免疫反応が大いに関わっていて、そのために症状が見えにくかったり、一方で免疫系が刺激されすぎて暴走が始まり、重症化が起こる。ここでは、新型コロナウイルスの持つ謎について説明しながら、このウイルスに対する今後の対処法について考える。 要約すると、国はなだらかに感染者を増やして、少しずつ免疫獲得者を増やして、社会的免疫を獲得して、社会全体のコロナに対する免疫獲得を目指しているが、コロナウイルスに対する免疫持続は4週間程度で、社会全体として免疫を獲得するのは不可能なのだそうです。実際に、この方策をとった諸外国は、失敗して多数の死者を出しているとの事です。 コロナ感染で重症化するかしないかの分かれ目は、体内に入り込んだウイルスの量が関係する事がわかってきたと言っていました。 ウイルスが少量であれば、体には二重三重の防御機構があるので、感染予防をきちんとしていれば感染の心配は少なく、たとえ感染しても軽症ですむようです。しかし、ウイルスが大量に体内に入り込むと、免疫暴走を起こして重度の肺炎やその他の炎症を起こしてしまうとの事です。 また、感染者の約半数は自覚症状や発熱などの他覚症状は何も無く、症状が出ている人にだけPCR検査をしても感染拡大防止はできないと言っていました。 一番確実な感染拡大防止策は、国民一人ひとりが、マスクの着用、手洗い消毒の徹底、人混みを避ける、などの従来の感染防止策の徹底、だと言っていました。 Go to も解禁になり、油断が広がっていますが、ご高齢の方や持病をお持ちの方は、免疫暴走を起こしやすいのだそうなので気を付けて下さい。

ページトップへ