江崎歯科医院

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ブラキシズム

歯ぎしりについて

ちょっと強めにかみしめると歯の根元が痛気持ちいいような感触がある方、要注意です。

歯ぎしりと聞くと「ギリッ、ギリッ」夜間寝ている間にするものをまず思い浮かべると思います。それも正解です。
しかし最近では、夜間だけでなく日中における歯へのストレスも多くなってきていると感じます。
仕事中や運転中など何かに集中している時に"無意識"に、ギリギリとする歯ぎしりの他、ある位置でグッと噛みしめてしまう「くいしばり」、両方ともを癖としてしまう場合と様々です。
ここでポイントとなってくるのが、ほとんどの方が強い力で歯ぎしり・くいしばりをしてしまっているという事です。
日中も夜間も歯や顎に"継続的な"負担がかかるとどうなってしまうでしょう。休む間がないように感じてしまいますね。

初めは自覚症状はないです。自覚症状のないまま経過を過ごすと、顎の関節を痛めてしまい口を開けにくくなったり、口を開け閉めする際に関節で音が鳴ったり(クリック音)します。また、突然歯の根元が腫れたり、痛みが出て噛めない状態になってしまう事もあります。
顎の関節に症状が出てきてしまうと、顎関節症と呼ばれる状態になります。

これらの症状を予防・軽減していく目的でマウスピース治療があります。
歯と歯の間に材料を介在させて、硬いもの(歯)同士が直接当たらないようにします。こうする事で負担を軽減でき少しでも歯や関節が休めるようにしてあげるのです。

材質は、柔らかいシリコンタイプと硬いレジンタイプの大きく2種類です。硬いとはいえ、レジンは歯に比べると柔らかく歯ぎしりで圧痕がつくくらいです。
歯ぎしりもくいしばりも程度によって材質を使い分けますが、お口の中の被せ物のタイプによっても決まる場合もございます。

顎関節症については、また別に解説をしたいと思います。

顎関節症

歯ぎしりの項目でも説明を致しましましたが、顎関節症は継続的な顎の関節への負担から起こる症状です。
顎の関節の構造は身体の他の関節と似たように、それぞれが筋肉で繋げられ、骨と骨の間に関節円板と呼ばれるものがあります。

顎関節症は段階的に症状が変わります。
1)咀嚼筋と呼ばれる筋肉に痛みが出るもの
2)顎の関節に痛みが出るもの
3)関節の動きに変化が出るもの(コクっと鳴る)
4)関節の形状が変わってしまうもの(捻髪音、バリバリと鳴る)

3)に該当する方が患者人口の6〜7割を占めているといわれています。
症状の出かたは、外傷や極度の左右非対称性がない限りは、自覚症状がないだけでどの方も、1)から順に起こると考えてください。
ですから、顎の周りの筋肉は継続的な緊張から凝り固まっているとも考えられます。

治療法は症状やどの段階まで進んでいるかで変わってまいりますが、軽度な症状ならば筋肉へのマッサージ、ホットアイマスクなどで温める方法も有効です。

3)まで進行していると、マウスピースを併用した治療がほとんどになると思われます。

顎関節症は筋肉の緊張が強い結果引き起こされる(歯ぎしり・くいしばり)病態でありますが、原因はお仕事の内容やストレス・趣味、歯周病など様々です。
楽器の演奏で顎関節症になられたり、歯周病で歯を失うことにより上下の歯のバランスが悪くなって発症することもあります。

原因が多因子にわたり、家庭療法で治せるものではない場合が多いです。
初期の頃は自覚症状が出にくいものですから、少しでも気になった場合は、症状が進行している証拠です。
ご自身が今どのステージにいるのか歯科医院で診断をしてもらうだけでも予防や進行抑制に大きな前進となります。

この際に歯や歯ぐきの健康チェックもしておくとなお安心ですね!

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